図形と方程式の集中講義 (教科書Next) |レビューと先輩おすすめの使い方
【書籍紹介】大学入試での出題頻度は高いが不得意としている受験生が多い分野について、教科書~入試レベルまでを手厚くフォロー。
重要事項は基本レベルから解説し、理解を深めるために最適な問題を用意。
入試の必須・頻出項目、ぜひ身につけておきたい手法についてテーマごとに詳しく解説。
教科書と入試のギャップを埋め、得意分野としてもらうことが本シリーズの目的。
【平均評価】★★★
【平均難易度】★★(発展)
※基礎・発展・応用・難関・最難関の5段階評価
【オススメポイント】
・教科書~入試レベルまでを手厚くフォロー。
・重要事項は基本レベルから解説。
・理解を深めるために最適な問題を用意。
・大学入試までを念頭においた構成。
【使用受験生の受験大学】 名古屋大学 理学部、東京理科大学 理学部数学科
※平均評価・平均難易度は先輩受験生による評価の平均。オススメポイントは先輩受験生からのオススメポイントをまとめたもの。受験大学は、先輩受験生が主に受験した大学。
《先輩受験生の評価》
《先輩受験生Aさんの評価》
【難易度】
★★(発展)
※基礎・発展・応用・難関・最難関の5段階評価
【オススメポイント】
数学Ⅱの頻出分野「図形と方程式」で扱われる内容を網羅した参考書。
教科書レベルの公式・重要問題から発展的な内容までしっかりと書かれている。
この本の一番の特徴は、トピックスごとに内容がしっかりと整理されているところである。
「図形と方程式」の分野は、内分・外分、円、グラフの移動、軌跡と領域など、他の数学のカリキュラムに比べてカテゴリー分けが大変細かい。
それ故苦手分野も多岐にわたることが多く、またそもそも何が苦手なのかを客観的に把握することも難しいケースもある。
本書では、この単元を39節のセクション分けているため、受験生の自学がしやすい参考書になっている。
私自身も受験生時代、定点を通る直線と軌跡の分野がとりわけ苦手であった。
チャートなどの網羅型参考書にも軽い解説程度しか書かれておらずいつも苦戦していたが、
本書のおかげでわずか数日でその本質を学ぶことができ、それ以降この分野で間違えた経験は1度たりとも無い。
この本には感謝しかないと個人的には思っている。
また、本書は別解も豊富である。微分法・三角関数を利用した回答もあるので、一度数学Ⅱを学習した人にも利用しやすくなっている。
「図形と方程式」は、ただ一つの解法にこだわってしまうと、計算量が膨大になったり、途中で行き詰まったりすることも少なくない。
解法の引き出しを増やすという点でも、この本は大変有効である。
この本は「図形と方程式」の苦手を克服したい人に限らず、得点源にしたい人にもオススメである。
レベルを発展とはしているが、応用レベルにも向いている。
是非とも、この1冊で受験生も苦手克服の1歩を踏み出して欲しい。
【受験大学・学部】
名古屋大学 理学部
東京理科大学 理学部数学科
【受験生へのメッセージ】
受験勉強は過酷で、辛いものです。参考書を読んでも分からない、なかなか点数が伸びないと言うケースは往々にして良くあります。
ただ、自分の苦手なものと真摯に向き合うことで、ようやく点数が伸びるのだと私は考えています。
苦手だからといって目を背けるのではなく、だからこそしっかりと向きあうんだという思いで、受験を乗り切って欲しいと思います。
頑張って下さい。